TDRSHIBUYA’s blog

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OLC ファクトブック2019から見えるもの

昨日(2019/04/25)、2019年3月期決算と同時にリリースされた「ファクトブック2019」について、そこから見えるものについて記事になります。

ファクトブックは、1年間の色々なデータをまとめた資料でパークを運営についてもまとめてあり、決算とは違うものを見ることができます。

 

まずは、パークの入園者についてです。

最初は、男女比についてです。

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男女比

このように基本に男:女は3:7になっています。しかし、今年は今まで上がっていた男性の比率が2.7%下がっており、実数では約88万人減少となります。

次は年齢層です。

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年齢層

年齢層では、元気な18~39歳が半数を占めています。しかし、今年は去年にくらべ40歳以上が増え、12~17歳の減りは大きいです。これは、3世代ディズニーの効果はあるものの孫世代の数が少ないことや、高齢化の影響が出でいると思われます。

続いて地域です。

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地域別

アクセスのし易い・人口が多い関東圏が6割を占めていますが、今年は中部・甲信越・近畿・その他の比率が大きい増えています。これは5年前の30周年のときも同様の傾向が見えます。5年前より海外ゲストがとても大きくなっています。

パーク入園者の傾向から、今後は男性ゲストも楽しめるものを導入できれば更に入園者の増加が得られそうです。年齢層を考えるとあまり激しすぎるアトラクションの導入は難しいそうです。OLCが18~39歳男性のゲストをターゲットにするのであれば別ですが・・・・。おそらく3世代ディズニーを今後も推し進めていくと思います。TDSの第8テーマポートのアトラクションのボート系ライドであることからも主軸は3世代ディズニーであることが伺えます。

あとは、オリンピック関連で増える海外ゲストに対する対応も課題です。

 

続いて、設備投資についてです。

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設備投資

2020中期経営計画にある年間500億円レベルを超える860億円の設備投資が行われています。5年前の200億円の投資から4倍以上となっています。今後のソアリン:ファンタスティック・フライトやTDL大規模拡張が主な投資になっています。

今後は決算発表にもあったようにTDS第8テーマポートなどで年間1000億円レベルの投資が行われる予定ですので、ここには期待しかありません!!

 

続いて、原価についてです。

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原価

ここで気になるのは、「エンターテイメント・ショー製作費」です。2009年の154億円を最大にし、そこから1/3程度まで削減された製作費が今年大きく増加しています。ドリーミング・アップ!、Celebrate! Tokyo Diseneylandなどの導入が大きいと思いますが、今後のエンターテイメント・ショーには期待していきたい思うばかりです。

また、ディズニーへの「ロイヤリティー」が見えるのもファクトブックの良いところです。今年は310億円です。

原価率に関しても、飲食は44.6%は外食産業の基準の30%と考えると、とても頑張っていると思える数字です。

 

最後にレジャー業界についてです。

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業界動向

レジャー業界としての市場規模はうれしいことに右肩上がりで8000億円に迫る勢いです。OLCの市場における占有率は下がりましたが、ほぼ半数を占めています。王者として現状維持ではこの市場ではすぐに下落を道だと思います。 最近ではUSJハウステンボスなどのライバルが目立つこともあり、切磋琢磨しあい良いものを提供できれば素晴らしいなぁ~と思っています。

 

以上、ファクトブックから見えるものでした。6月の株主総会と8月のアニュアルレポートについて記事にしたいと思っています。

よければコメントください~~!!

出典

http://www.olc.co.jp/ja/ir/library/factbook/main/00/teaserItems1/00/file/Factbook2019.pdf

http://www.olc.co.jp/ja/ir/library/factbook/main/01/teaserItems1/01/linkList/00/link/factbook2014.pdf